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印刷について……

 

印刷物の規格サイズ ★ 受注・印刷の流れQ&A ★ 印刷用語 ★ 印刷システムの種類


 

受注・印刷の流れ Q&A

 


 

 

Q お店に行かなきゃいけないの?
Q 来店出来ない遠方です、注文の方法を教えて?通話表
Q 見積はしてもらえますか?
Q見積を依頼する時期、また印刷屋間で金額の開きがありますが、なぜですか?
Q 納期はどれくらいですか?
Q 印刷料金を安くあげたる方法があれば教えて下さい?
Q データで入稿したいのですが?
Q データ?何ですか?
Q デザインってどんなことしてくれるの?
Q カンプ [Comprehensive Layout]て何ですか?
Q ロゴマークを入れられますか?
Q レイアウト・割付(ワリツケ)て何ですか?
Q 版下とはどのようなものでしょうか?
Q 校正て何をやれば良いの?
Q 製本の種類等を教えて?
Q RGBカラーとCMYKカラーの違いを教えて?
Q 印刷物が出来上がるまでの基本的な流れを教えて?

 


 

 

Q お店に行かなきゃいけないの?
距離によっては、会社・店舗等には営業マンを伺わせることもできます。また、内容の変更・打ち合せ・校正の多くはFAXや電話で行うことが出来ます。完成印刷物は郵送で送ることも出来、又、車で15~20分ぐらいの距離なら、直接納品することも出来ますので、まずお電話下さい

Q 来店出来ない遠方です、注文の方法を教えて?
まず電話かメール・FAXを下さい。内容等を教えていただければ、料金・納期がだせます。
 電話での文字やスペルの説明の為の『通話表』のページを作りました活用して下さい。
金額や納期等の条件が、OKならば、作業を進めます。デザイン・カンプを作成してメール・FAXでお送りします。
手直し等が必要だと思いますが、
代金と送料の振り込みをお願いします。振込先
※ご入金時の振込手数料については、お客様のご負担となります。(振り込んだとの連絡下さい)
送料---名刺1 箱(長3号/郵便で¥200)5箱〜8箱(EXパックで¥500)もしくは、郵送・宅配業者にお願いして、着払いでお送り致します。
振り込み確認後、内容の変更・打ち合せ・校正をFAXや電話・メールでおこないます。通常、変更や校正は2回前後を行ないます。
出来上がった印刷物は、郵送・宅配業者を利用して、お送り致します。
・・・◆出来上がるまでの基本的な流れ』のページも御覧下さい。 ・・・

Q 見積はしてもらえますか?
はい。印刷物の場合ですと 1.サイズ 2. 印刷枚数(頁物であれば頁数も) 3. 色数(1色、2色、カラー) 4. 大体のデザイン…以上の点がお決まりでしたら大体のお見積ができます。
使用する用紙や画像、マーク等の有無、色替え、数(コスト)、校正の回数、などによっても価格は上下します。4. 大体のデザインは組版代の概算に必要です。出来ればFAXしていただけると幸いです。もちろん手書きのラフでも構いません。
※また、細部の確認をするためにこちらからご連絡する場合もございますので、平日ご連絡のとれるTEL番号を必ずお知らせ下さい。

Q 見積を依頼する時期、また印刷屋間で金額の開きがありますが、なぜですか?
キビシイ質問です。見積書を作成するとき、用紙等の必要経費の他に、個々の印刷会社の工場原価コスト(人員構成、設備原価、使用印刷機等)・どういうお客様なのか(とても主観的ですが)の判断がなされます。
時期による見積の開きは、材料等の価格に変動がなければ、一回限りのおつき合いか、打ち合わせにかかる時間、デザイン・校正等の提出回数の判断の違いによるものだと思います。また、忙しい時期なのかどうか等も影響します。暇な時期(夏場)は印刷機が空いているから心情的に安めに見積をしてしまいます。
印刷屋間の見積の開きは、工場原価コスト(主に、使用機械や印刷システムの違い、人件費等)の差が大きいのですが、その仕事が「得手か」そうでないか、その印刷物に対して「意欲的に良い物を作ろうとするか」そうでないか、永年の取引関係にあって「どうしてもその取引を続けたいとするか」どうか、等が金額の開きになって表れると思います。

Q 納期はどれくらいですか?
納期はなるべくご要望に沿うようにいたしますが、印刷の形式、校正の有無、途中休日などをはさむ場合はご要望に添えない場合もございます。最低いつまでに必要ですか?「超特急で」等の場合はお電話でご相談下さい。「印刷物が出来上がるまでの基本的な流れ」 のページを参考にして下さい。

Q 印刷料金を安くあげる方法があれば教えて下さい?
横浜市の印刷屋さんのホームページに、料金を安く上げる方法や印刷屋とうまく付き合う方法等記載されています。http://homepage3.nifty.com/prex/knowhow.htmです。訪ねみて下さい。私が説明するより数段優れていると思います。同業者として「よく書いてくれたと」言う所です。

Q データで入稿したいのですが?
当社で対応しているアプリケーションは下記の通りです。
 ・Illustrator 10J/CS6以前のバージョン
 ・Photshop CS6
MacOSで作成して、CDかUSメモリーでの受け渡しでお願いします。
Illustratorファイルの場合フォントは必ずアウトライン化して保存して下さい。 
テキスト等で原稿を入稿される場合は機種依存文字や半角かな文字は使用しないでください。文字化けの原因となります。
プリントアウトした見本も、いっしょに付けて下さい。ちゃんと開いているかチェックできます。
その他アプリケーションやデータ形式については直接お問合せ下さい。
Windowsや下記のファイル形式でも開く事が出来ますが、来店できるお客様に限ります。

Q データ?何ですか?
印刷屋等で使うデータはグラフィックファイル形式です。大きく分けて下記の2種類があります。

ベクトル画像(アウトラインデータ・ドロー系)
ベクトル画像は、さまざまなサイズに拡大・縮小したときにハッキリした形や線が求められるグラフィックを作成する場合(ロゴマーク等)および、文字(特に小さな文字)に、最も適しています。拡大しても画質が落ちません。
EPS ポストスクリプトに対応したソフト間で画像データを扱うときのファイル形式。
AI イラストレーターソフトの保存形式
PDF 多くのDTPプログラム、ワードプロセッサ、およびグラフィックアプリケーションで読み込んだり配置したりすることができます
SVG Webグラフィクを作成するベクトル形式
EMF(WMF)ウインドウズで標準的なベクトルファイル形式。

 

ビットマップ画像(ラスターデータ・ピクセル系)
ビットマップ画像は、ピクセルと呼ばれる小さな四角形の集合体で表示されます。写真や連続階調のグラフィックに最もよく使用されます。
拡大した場合などエッジがギザギザになってディテールが失われます。画像をより鮮明に表現するためには、より細かなピクセルをたくさん使えば(解像度を高くする)よいのですが、ファイル容量もそれにつれて大きくなり、ファイルを開くことさえできない場合もあります。印刷に使用する場合には300dpi〜350dpi程度の解像度が必要です。
EPS ポストスクリプトに対応したソフト間で画像データを扱うときのファイル形式。
TIFF ほとんどのグラフィック系ソフトで読み込めるファイル形式
PICT マッキントッシュで標準的な画像ファイル形式。
BMP ウインドウズで標準的な画像ファイル形式。
GIF Wabの表示で広く使用されているファイル形式でインデックスカラーを使用しています。
JPEG 写真や連続トーン画像をWabwで表示するために広く使用されています。
   圧縮のレベルを下げると画質が向上します。

Q デザインってどんなことしてくれるの?
デザインは単純にレイアウトだけではなく、カラーやサイズ、形式(折方など)のご提案、内容にあわせた画像・イラストの作成なども含みます。用途に合わせて画像の加工も行います。ご要望に沿うように何度も打ち合せ・校正を重ねイメージに近いものを制作してゆきます。
マーク・ロゴ制作をはじめ、貴社のイメージの定着・存在感を際立たせるトータルデザインまでお手伝いします。
イメージを膨らまし、そのイメージを相手に的確に伝えるための設計下絵を提供いたします。

 

Q カンプ [Comprehensive Layout]て何ですか?
企画の内容や、印刷の仕上がりを具象的に表現したスケッチ。 プレゼンテーション用の資料。
簡単に言えば、デザインが上がった時点でクライアント(お客様)に見て頂く、 若しくは、プレゼンテーションする際のデザインラフ案のことです。
最近では、パソコンの普及で「カラーカンプ」が主流となっています。 当然デザインラフなので、これを元に訂正を入れたり、色を チェックしたり、日本語で言うと、「叩き台」ってところです。

Q ロゴマークを入れられますか?
はい。指定のロゴ・マーク等を挿入することが可能です。ロゴ・マークとのバランスも考慮してデザインレイアウトを作成いたします。
また、新規にロゴ・マークをデザイン、作成も承っておりますのでご相談下さい。

Q レイアウト・割付(ワリツケ)て何ですか? 
広い意味では、寸法、位置、配列などを指します。印刷物を作るとき、文字、記号、イラスト、写真などを組合せ、これらの位置、寸法を決め、効果的な美しい印刷面を構成、設計することです。

Q 版下とはどのようなものでしょうか?
製版印刷またはコピーするため、文字、イラスト、図形などを、一枚の台紙にレイアウト通りに貼り付けたり、描いたりしたものをいいます。完全原稿ともいいます。またフィニッシュともいい、版下を作製する作業をフィニッシュワーク(フィニッシュアート)といいます。通常版下は、原寸大の版下用台紙に貼り込みます。
台紙の用紙としての条件は、◆紙の延び縮みが少ない事◆ある程度の厚さを持っている事◆白い紙で表面ができるだけつるつるして平滑である事があげられます。ケント紙が一般的に使われます。
以前は、「ロットリング」などを使用し、むらなく、一本の線を版下台紙に引けるようになって一人前と言われたものでした。
現在はパソコンの普及でデータでの製作が中心になっています。
 
Q 校正て何をやれば良いの?
校正とは、印刷版下に間違いがないか原稿を出した発注者に確認してもらうことです。
校正には、文字校正と色校正があります。
文字校正では、誤字脱字、指定ミスのチェックと仕上り全体の印象も確かめることが大切です。
文字校正は2人以上でチェックしたほうが確実です。ただ複数の校正者がいる場合、時間を節約するために複数のコピーで校正することがありますが、正式な校正紙は一枚だけにすることが大切です。
間違いのない正確な印刷物を作成するには、入校段階で「完全原稿」である事が大切です。「校正のときに直せばいいや」とか、校正の時に大幅な直しをすることは、間違いが起り易いし、時間もコストも余分にかかります。
色校正では、文字校正で責任校正(数カ所の訂正で印刷会社の責任で直すこと)の部分が指示通りに直っているかをまず確認します。
2番目に、写真や図版の出来栄えは、良くできているか、3番目に写真や図版の位置や寸法、色指定は、指示通り仕上がっているか確認します。
色校正は、非常に難しい作業です。色調についての判断が校正者によって違う事、訂正の指示も抽象的であいまいな用語が多い事があります。「あたたかみを出す」とか「顔の色健康的に」とかがその例です。すでに印刷された物の中で最も近い色調の出ている物を見本として添付すれば、伝わり易くなります。
全体的な色調についても、印刷物見本をつけて、「この程度の緑色に」とか「この程度の肌色に」とすれば、作業者も直し易くなります。

Q 製本の種類等を教えて? 
印刷した刷り本の「折丁」をページ順にまとめ、それぞれを接着剤で接合したり、針金で綴じたりすることを「製本」といいます。製本様式は目的によりいろいろありますが、一般に出版物と事務用に分けられます。

 

 

出版物用には次の製本様式の種類があります。
1.中綴じ(middle stiching=なかとじ) 週刊誌などのページ数が少ない雑誌に使われる製本様式で、本文と表紙を同時に「丁合い」し、背側を表紙と一緒に2〜3箇所を針金や糸で綴じる方法です。 
2.平綴じ(side stiching=ひらとじ) 仮製本の一種で、「ノド」の近くを側面から表紙とともに針金で綴じる方式です。ページ数が多いマンガ雑誌に使われている様式ですが、この製本様式は「綴じしろ」が10mm位必要で、しかも雑誌が「ノド」まで開かないという欠点があります。 
3.かがり綴じ(thread sewing) 刷り本の折丁を1折りごとに糸で綴じ合わせた製本様式です。並製本や上製本に用いられます。 
4.無線綴じ(perfect binding) 丁合いされた折丁の背を接着剤を用いて接合し、表紙でくるむ製本様式を「無線綴じ」と言います。
5.あじろ綴じ あらかじめ、折り工程で本の背に無数の切れ込み加工をし、接着剤でとじ、表紙でくるむ製本。無線とじより耐久性がありますが、仕上げがし難いです。 一般書籍、文庫本

事務用にはノート等の中綴じ(上記)の他に伝票でつかわれる次の種類などがあります。
1.天のり 便箋のように1枚づつ取れるように、片隅のみノリ付けされています。左右上下どちらかのノリ付けも可能です。背は、唐草模様等のテープで巻かれます。
2.みしんホッチギスとめ 控え等は取れない様にするため、全体をホッチギスとめ、取りたいページにミシン目を入れます。又、天のりでは、弱い(はがれやすい)とき全ページにミシン目を入れる事もあります。
3.セットとめ 2・3枚等の組のみをノリ付けします。この頃は、パソコンのプリンター用の注文も増えています。
巻き下敷き・減感インキ・パンチ穴等の加工を必要におおじて施します。

 

Q RGBカラーとCMYKカラーの違いを教えて? 
 RGBカラーは加法混色(カホウコンショク)とも呼ばれ、混ぜる色数が多くなればなるほど、そこに現れる色が明るさを増します。これは、部屋の電灯をつぎつぎにつけて明るくするのと同じように考えることができます。色光の原色とも呼ばれています。光の三原色は、赤(Red)・緑(Green)・青(Blue)で、パソコンのモニターもこの色の掛け合わせで作られています。
CMYKカラーは減法混色(ゲンポウコンショク)とも呼ばれ、混ぜる色数が多くなればなるほどその色が暗くなり、最終的には黒になります。印刷インキ、塗料などの混色の大部分が減法混色です。色の三原色はシアン(Cyan)・マゼンタ(Magenta)・イエロー(Yellow)で、この3色を100%で混ぜ合わせると理論上黒(blacK)になりますが、CMYだけではシャドウ部の濃度の不足や、色のバランスの狂いなどが生じます。それをカバーするために墨(K)を加える必要があります。おもにカラー印刷などに使われます。CMYKデータは、基本的に印刷用のデータなので、CMYKの値は網点面積率を示すことになります。
CMYKデータ方式の他で、印刷で使われるカラーに、単色カラー(混合色・金・銀等)があります。所謂、印刷インクの色で、金赤・紺藍・草などが代表的です。またそれらの色を混ぜ合わせて独自な色を創る事ができます。網点面積率値でないので、シャープで安定した色が得られます。CMYKデータと組合わせて5色・6色のカラー印刷にも利用されます。

Q 印刷物が出来上がるまでの基本的な流れを教えて? 
印刷物が出来上がるまでの基本的な流れ』のページをご覧下さい。


印刷に関する疑問・質問等がありましたら、メール等で連絡して下さい。共有できる質問は、このQ&Aに載せますので、よろしくお願い致します。

 


 

 

 

印刷物の規格サイズ

 

印刷用紙印刷物の仕上りの寸法(大きさ)。単位はmm。

 

 A判(エイバン)
「A判」とはA5判、A4判、A3判などA列系の判型を指します。841mm×1189mmの寸法を「A0」とし、その面積比1/2のサイズを「A1」と呼び、以下1/2ごとに「A2」「A3」「A4」〜「A10」となります。

 

A0
 841×1189
A1
 594×841
A2
 420×594
A3
 297×420
A4
 210×297
A5
 148×210
A6
 105×148
A7
 74×105

 

 

 B判(ビイバン)
「B判」とはB6判、B5判、B4判などB列系の判型を指します。1030mm×1456mmの寸法を「B0」とし、その面積比1/2のサイズを「B1」と呼び、以下1/2ごとに「B2」「B3」「B4」〜「B10」となります。

 

B0
 1030×1456
B1
 728×1030
B2
 515×728
B3
 364×515
B4
 257×364
B5
 182×257
B6
 128×182
B7
 91×128

 

  ※A全判、B全判とは、A1、B1を指します。

 

規格サイズ封筒の仕上りの寸法(大きさ)。単位はmm。

 

規格種別
寸法(mm)
長4
 205×90
長3
 235×120
角8
 197×119
角3
 277×216
角2
 332×240
角1
 382×270

 

 

印刷用語

 

テキストファイル(テキストファイル)
 文字データだけでできているデータファイルのこと。ワープロなどで作成した文書などのデータには、体裁を整えるために文字サイズや書体を指定する情報や、グラフ、表などの図形の情報が入っています。テキストファイルはそのような情報を含まず、アルファベット、数字、かな、漢字などの文字コードだけでできているものをいいます。文字コードとしては、ASCIIコード(アルファベットや数字のため)やシフトJISコード(かなや漢字のため)のような標準的な文字コードが使われます。そのため互換性が高く、文字データを別のソフトに移したり、通信用のデータとして使うような場合には便利です。DTPソフトなどでは文字の加工(書体やサイズの変更)をそのソフト上で行うので、テキストファイル形式の文字データを使うのが普通です。

ピクセル(画素)(ピクセル)
 コンピュータなどの画像(いわゆるデジタル画像)は小さな点からできており、これらの点1つ1つ、つまりデジタル画像を構成している最小単位の点のこと。この画像を構成するピクセルの大きさと数(ピクセル数)は、解像度と密接な関係があります。ある一定の範囲(一般には1インチ)の中に含まれるピクセル数が解像度であり、例えば解像度200dpiでは、1インチ四方の中に縦200×横200=40000のピクセルが含まれます。解像度が高く(数値が大きく)なれば、ピクセルの大きさは小さくなり、ピクセル数は増えることになります。DTPコンピュータやトータルレイアウトスキャナでは、コンピュータに記憶させた明るさや色などのピクセルの内容をいろいろ変えたり、比較することによって画像処理を行っています。

モアレ(モアレ)
 網点階調で作られているフィルムを重ね合わせたり、2色以上の刷り重ねをしたときに現れる模様のこと。正確には、網点の場合に限らず、幾何学的に規則正しく配列された点や線を持つものに、同じようなパターンを重ねたときに生じる規則性のある模様のことです。

あたり
印刷原稿をつくるときに絵柄などのおおよその場所などを指定することです。


うすい色などを表現するために色を細かな点で表現することです。

トンボ
印刷位置をあわせたり、最終的な印刷物の大きさを指定する線のことです。
 

 

印刷システムの種類

●凸版印刷
画像部(インキが付くところ)が凸状、非画像部(インキが付かないところ)が凹状になっています。版から紙などへ直接印刷する「直刷り」方式が主流です。凸版印刷には、活版印刷・線画凸版・写真凸版・原色版(カラー印刷のためのもの)・フレキソ印刷(段ボールや紙袋など平面性の悪い紙などへの印刷)があります。

●凹版印刷
画像部が凹状になっていて、くぼみに入ったインクを印刷素材に転移します。グラビア印刷と彫刻凹版とがあり、グラビア印刷は、凹部の深さによって階調が表現できるので、写真の再現やカラー印刷に適しています。雑誌・カタログやプラスチック容器・菓子袋にも利用されています。彫刻凹版は、紙幣や証券など限られた用途に使用されています。

●平版(オフセット)印刷
水と油の反発を利用した印刷方式です。版の表面は平らで、親油性の画像部と親水性の非画像部が同一平面にあります。版を水で湿らせてから油性のインキを付けると、画像部だけにインキが付きます。版から直に印刷せず、版から一度ブランケットにインキを転写(Off)して、そのインキを印刷素材に転写(Set)させるところから、オフセット印刷と呼ばれます。他の方式に比べ速度が速く、版が紙に直接触れないため、版が長持ちします。大部数や多色刷りにも経済性があり、日本では現在最も普及して使われています。
◆オフ輪(オフリン)とは巻取紙を用いて、輪転式で平版オフセット印刷する機械。オフセット輪転印刷機の略称です。
◆枚葉印刷方式(マイヨウインサツホウシキ)「枚葉=まいよう」とは紙の形態をいい、全判・半裁・4裁などの大きさに断裁した用紙のこと。「枚葉印刷」は、1枚1枚の紙を印刷機を通して印刷する方式で、「巻取印刷=輪転印刷」に対してつかいます。

●孔版印刷
メッシュ状のスクリーン樹脂などを使用し、画線部だけに孔をあけ、この孔版にインキをのせ裏面からインキを押し出すことにより、画線部の通過したインキが紙やフィルムなどの被印刷物に印刷がなされます。謄写印刷(かつてのガリ版印刷)とスクリーン印刷があります。シルクスクリーンは、他の印刷法では困難な曲面印刷も可能です。謄写印刷は、コピー機ぐらいのコンパクトさで事務所・学校などに多く設置され利用されています。

●デジタル印刷(デジタルインサツ)
コンピュータで処理した文字、写真などの画像データを、製版用フィルムや印刷版を介することなく、直接印刷物として出力すること。ダイレクト印刷とも呼ばれています。デジタル印刷は大量複製、大型印刷物作製、印刷速度、コストなどの点で従来の印刷方式には及びませんが、1枚ずつ文字や写真など印刷物の内容を替えて印刷できるため、必要な時に必要な部数を必要な内容で即時に印刷できるというオンデマンド・プリンティングを実現するものです。デジタル印刷の原理は、このシステムを提供しているメーカーにより異なりますが、代表的なものとして複写機でも利用されている電子写真方式があります。これはDTPやCEPSで処理したデジタルデータをRIPを介して、レーザー光により文字や写真などの画像を感光ドラムに焼付け、この画像部にトナーと呼ばれる色材を塗布し、これを直接又はブランケットを介して紙に転写するというものです。
◆オンデマンド・プリンティングとは必要な時に必要な部数だけ印刷物を作成する即時性印刷のこと。 従来の方法で印刷物を作成するには製版、印刷、製本などの作業があり、各々の作業で時間と費用を必要とするため、すぐに必要な印刷物への対応がとれず、また印刷部数にかかわらず一定の費用がかかるので小部数印刷の場合、印刷代が割高になってしまいます。 オンデマンド・プリンティングでは、DTP用コンピュータなどで処理したデジタルデータを用いて、印刷するため、時間と費用が大幅に削減できます。また従来の印刷で作業によって必要としていた熟練も必要とせず、印刷物のもとになる文字、図形、写真などの情報がコンピュータに入っているので、これらの情報をデーターベース化しておけば、作る印刷物の内容変更に対しても即座に対応することができるなどの利点があります。一般的には、少部数を短納期で経済的に・印刷物の在庫・流通費用が削減でき、個人情報を印刷できます。PODには、ダイレクトイメージング印刷機や、電子写真方式、インクジェット方式、レーザープリンター、マイクロドライプリンターなどの可変データを扱えるデジタル印刷機が利用されています。
◆バリアブル印刷とはオンデマンド印刷と出力形式は似通っていますが、DMなどの宛名などの印刷に使われます。 印刷物とデータベース(エクセルなど)の結びつきをいかして1枚1枚印刷内容を変えながら印刷するので可変印刷ともいいます。